マッサージ・指圧・あんまとは 様々なストレスを感じながら生活を送っている人が多いと言われ、 そのストレスを解消するために数々の方法があります。 身体の疲れやコリを取り除き、心身をリラックスさせるマッサージ・指圧・あんまもその一つです。 ・マッサージは「手をもってこねる・押す」という意味であり、 主に手のひらや指を使い硬くなった筋肉をほぐしていきます。 ・指圧とは、主に母指を使いいわゆる「ツボ」と呼ばれる部位に1点圧を加える手技です。 ・按摩(あんま)の按とは「押さえる」という意味であり、摩とは「なでる」という意味です。 実際にはなでる・押す・揉む・叩くなどの手技を用います。 マッサージ・指圧・あんまの違いとして、マッサージは求心的(手足から身体の中心<心臓>の方に向かう) に治療し、指圧・あんまは遠心的(心臓に近い方から遠い方に向かって)に治療するものとされています。 しかし、いずれも目的に大きな違いはなく実際の臨床においては、身体の状況に応じて使い分けていきます。 治療効果 マッサージおよび指圧・あんまの治療効果は、大きく以下の3つの作用があります。 【1】血液などの循環を高め、組織・器官の異常を調整し、正常な機能状態に戻す。 【2】神経・筋への興奮性を高めて機能を増進する作用。 【3】異常興奮した神経・筋に対し鎮静的に作用させて緊張を取り除くという作用。 これらを身体の状態に応じて使い分けて、身体の調子を整えていきます。 また病後(骨折・捻挫・脳卒中等)のリハビリとして用いることで 社会復帰の早期化を果たすことが可能となります。
当院ではマッサージ・指圧・あんまを行う時に、姿勢や動作を観察し分析することで体の不調原因を特定します。 治療においては原因筋に対してマッサージ・指圧・あんまを行うことに加えて、 原因筋から離れた身体部位への刺激(遠隔刺激)も同時に行うことで身体全体の治療効果を高めています。 ・ 鍼灸治療とは 人が本来持っている自然治癒力を高めることで、 身体のバランスを整え、機能の回復を図る治療法です。 また、疾病の予防にも寄与することから、予防医学の一つとして世界各国で注目を集めており、 統合医療(Integrative Medicine)の一つとして位置付けられています。 鍼治療は、人体の精神機能や自律機能に作用し、 くずれた生体バランスや内部環境を正常に戻すことで生体の組織、 器官の機能的、構造的異常を改善又は回復します。 消化器・呼吸器・泌尿器系の器官に影響を及ぼし、 また、胃や小腸などの消化器の運動、排気量や利尿・排尿機能の調節や分泌機能が低下しているものに対しては、 これらの機能を亢進させ、逆に亢進しているものに対しては抑制(押さえる)する働きが作用します。 つまり正常な状態に戻すように働くと同時に、 血液循環を促進します。このように、広範囲にわたって体に様々な影響を与えます。